配送業におけるトラックドライバーの仕事はどれほど過酷なのか

トラックドライバーの仕事といえば、とてもキツそうなイメージをよく持たれます。
休みがほとんどなかったりなかなか家に帰れなかったりと、ネガティブな評判を聞くことも多いでしょう。
一昔前は子供が憧れる職業ランキングにも名前が入っていましたが、今ではすっかり縁遠くなってしまいました。
しかし本当に、現実はそうなのでしょうか。
実は世間が持っているイメージと、実際の働く現場には多かれ少なかれギャップがあります。
私は長年配送業に就いていましたから、内部事情を鑑みてもハッキリとそう言い切れるのです。
そこでここからは、その具体的な実態についてご紹介をしていきます。

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現在ドライバーの担い手が不足気味

まず配送業界全体で、現在ドライバーの担い手が不足気味です。
これは先述した悪いイメージが根付いたせいで、自らこうした仕事をしたいと考える人が減ってきている実情があります。
ところがここ数年、ドライバーを希望する人は増えなくとも離職する人も減っていないのをご存知でしょうか。
担い手不足は解消されていないものの、担い手の減少にはしっかり歯止めが利いているのです。
何故離職者が減ったのか、そこが世間とのギャップを語る上での一番のポイントになります。
実はここ5年から10年の間に、関係各社によるトラックドライバーの争奪戦が激化するようになりました。
もちろん数が少なく、それだけ貴重な人材であるからです。
そして争奪戦に勝つためには、なるべく働きやすく条件も良いものを整えなければいけません。
結果としてかつてあったような過酷さはなくなり、休暇も必要十分に取れるようになりました。
求人や仕事の量も、山のようにあります。
近年のインターネットショッピングブームの影響で、何かを買うときは通販で、という人も増える一方です。
当然免許を持っていなければ運転は出来ませんが、未経験者でも手軽に転職が可能な業界へと変わっています。
頑張れば一般的な会社員よりも多く稼げるかもしれませんし、繁忙期を過ぎれば週休2日も実現出来るでしょう。
就職や転職をするのであれば、現在はまさに絶好機と言えるのです。

 

2トンの小型車で大体で月に20万円弱の収入が相場

ただしどのトラックに乗るのか、これにより多少労働条件や環境が変わります。
例えば2トンの小型車に乗る場合、大体で月に20万円弱の収入が相場です。
あまり高くはないですが遠出をすることもないので、勤続時間は長くありません。
特定の地域で特化して仕事をすることで顔見知りの人が増えやすく、人の縁を強く感じられるメリットもあります。
女性ドライバーや未経験者は小型から始めることが多いため、いきなり中型や大型に乗るのは止めておいた方が無難です。
次に4トンの中型車に乗る場合、収入は月に30万円ほどまで得られることがあります。
小型同様狭い範囲での配送が多いので、休日も多いのが特徴です。
それなら小型より断然魅力的だと思いがちなのですが、実は中型では時々長距離便の方を任されます。
本当にたまにではあるものの、それがいつ訪れるかは判りません。
急に休みが1日2日ずれたということがありますので、臨機応変にスケジュールを管理出来る人なら向いているでしょう。
また同じ4トン車でも、バンウィングと平と呼ばれる2種類のボディーがあります。
バンウィングでは多種多様な積荷を運ぶので面白みがあり、同時に頻繁な積み下ろしによって体力を使います。
平では荷物の積み方にコツを求められますが、これが上手に出来ると達成感があり楽しいです。
需要によって給与面でバンウィングを上回ることもあり、稼ぎ重視の人には平の方が魅力的に映るかもしれません。

 

大型車は多ければ月50万円も夢ではない

最後に大型車に関してですが、やはり大型はトラックドライバーにとっての花形的立ち位置にあります。
多ければ月50万円も夢ではなく、ただ走行しているだけでも人の目を惹く派手さが特徴です。
とはいえ大型にもなると、ほぼ長距離を移動するものと捉えた方がいいでしょう。
1ヶ月の間に休みはしっかり取れても、一定周期で安定した休日があるわけではありません。
運転技術も特殊ですし、経験値が高い人ほど重宝される傾向にあります。
更に大型車でもボディ別に違いが存在し、バンウィングは1週間以上を費やして走ったりします。
積荷の種類次第では給与にボーナスが入りますが、思うように自宅に帰れない日々も想像しなければなりません。
逆に平では長くても2日や3日の走行で済むため、ある程度プライベートのスケジュールを決めやすいです。
結婚して家族がいる人などは、平で仕事をすることをおすすめします。

 

まとめ

以上のように、一言に配送業やトラックドライバーと言っても中身は様々です。
しかし労働環境は間違いなく改善されつつあり、楽しみながら働ける業界へと進歩しています。
興味はあるけれど過酷そうだからと敬遠している人は、是非一度応募をしてみてください。
中に入らなければ見えないことも、沢山あります。
今ある誤解や先入観が解消されれば、再び人気の職業となるのもきっと時間の問題でしょう。